副部長のキレはピークに達していた。
と、同時に湯の里林道もピーク(頂上)に達していた。

湯の里の頂上

丘陵ずたいに伸びる林道本線(秋田市山内藤倉)

やっとの思いで山頂にあがったとき、我々の息は上がっていた。
が、そこからみる秋田平野の光景は素晴らしかった。
「セリオン」が豆粒であった・・・

秋田平野

秋田平野を眺めて(秋田市山内藤倉)

さーて。これからお楽しみの下りが始る・・・・。
この私の馬鹿げた判断が、決定的な取り返しのつかない、
反省点になろうとは、湊も副部長も知る由も無かった・・・・・


いざ、下り

地獄への行進曲・・・♪(秋田市山内藤倉)

なんじゃこりゃぁぁぁぁ!!!!
急峻な坂にたんまりと積もっているシャーベット。
一面の針葉樹林帯の中を一本のスキーの滑走路の如く延々と続く坂道。

そう。上新城はまだ冬だった。

私の頭は何か重いものにぶたれたかの如く、失望した。
「果たして、家に帰れるのか・・・・」
副部長はキレ。湊は絶望感に浸る。もう埒があかなかった。

雪倒れ

チャリ旅一向、雪倒れ(秋田市上新城小又)

しばらく進むと、湯の里川が現れた。
私が川を見ていると・・・・
副部長は・・・・
「川なんか見てんじゃねーよ。」
と、きつーい一言。事実、このとき二人は手足の感覚がなかった。
スプリングな服装に染みる、厳冬期の上新城の山中。
さらに、しばらくいくと「北ノ又沢林道」が現れた。
いけども、いけども湯の里川と杉しか見えてこない。

下れ

雪道は危険がいっぱい(秋田市上新城湯の里)

と、そのとき・・・・・
前方を何かが歩いている・・・・
ま、まさか・・・・

熊!?

一瞬、キレている副部長も固まった。
我等は防御体制に入ってしばらく動かなかった。

果たして、その生物は熊だったかは定かではない。
だが、あの状況では私にとっては鼬が出たとしても、
熊と同じくらいの恐怖であった。

湯の里川

蛇行を繰り返す湯の里川(秋田市上新城湯の里)

と、そのとき前方に二人組の人が歩いていた。
「た、助かった・・・・」
後ろから「どうも・・・」と声をかけると、
その人たちは仰天したように、びっくりした・・・・と。
「あの雪の壁を越えてきたのか?」
「はい・・・」
自分たちの愚かさを悟った。
まず、一安心というとこだろう。

脱出

湯の里集落(秋田市上新城湯の里)

しばらく走ると、斜面から氷がなくなり湯の里集落に出た。
「た、田んぼだぁ・・・・・!」
田んぼをみて興奮し、感動したのも生まれて初めてだろう。
その後、我らは大滝山温泉で冷え切った体を戻して無事岐路についた。

東台沢林道入り口

無事帰還。
(第35回チャリ旅・湯の里林道外伝成功?)
2005年4月9日



チャリ旅オンライン

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